まず、住宅を建設しようとするとき、普通はどこに頼むんだろうか?
まずプレハブメーカーの住宅展示場に行き、いろいろモデルハウスを見比べるところから始まるんだろうと思います。
プレハブメーカーはその傘下の工務店に仕事を流すんだろうと思います。
その工務店の成り立ちは、弟子入りした大工さんが親方の下で何年か奉公してしかるのちに独立を許され工務店として請負業を始めたのがこれまでの流れです。
徒弟制度があり、親方はその弟子に仕事をしながら建築の技術を伝授しました。
プレハブメーカーは工事で部材をプレカットするなり加工して現場で組み立てるだけで工事が進むようになりました。
職人技術が不要になり、昨日まで宅配会社の社員だったのが今日からドリルでビスドメしたりカットしたり手仕事は無くなりました。
そうなると工務店の経営者が大工さんである必要はなくなり、工務店の経営者は社長の息子か娘さんの配偶者が引き継ぐケースが増えてきます。
いま、大工さんは年間2万人のペースで減少しています。
工務店の社長は大学の建築学科を卒業した親族が引き受け手になっています。
60代、70代の大工さんがどんどんリタイアしていき、10代の大工さんは全国で3,000人足らずになってるとか(2015年国勢調査)です。
我が家は昔工務店に請負ってもらい、現場担当も親方に技術を仕込まれた大工さんでした。
昨年台風で樋が破損したので若いリフーム会社に依頼して工事をしましたが、数ヶ月後に大雨が降ったら樋から雨がジャブジャブ漏れてました。
よくよく伺ってみると担当職人はその前は宅配サービス業とかでした。
樋の組立図を見ながら施工したんだろうけど、ポイントがねけてたのかも知れないです。
月に一度、建築相談窓口にたちますが屋根瓦を修理したら逆に雨が漏るようになったとか技術を理解しない職人さんが増えてます。
あと2,3年で大工職人さんが居なくなると思います。
困るのはオーダーメイドの住宅です。
先日は化学物質過敏症の方の建築相談でした。
住宅にはベニヤ材、壁紙、家具とかほとんど化学物質が使われてますので、プレハブメーカーには難しい仕事でした。
本当に技術のある職人仕事を依頼するとかなり値段も張るようになることは見えてますね。
今は教育の教は知識の部分なので豊富になりましたが育の部分が欠落しています。
日本文化の徒弟制度の見直しを考えてもいいと思います。
今日はご近所の手作りイタリア🇮🇹レストランで久々のランチでした。
店内は外人のオーナーが自分で内装とかやってるように見えます。