厚木駅から東京工芸大学行きのバスに乗り、白山下車そこから20分山の方に向かって歩くと日蓮宗本禅寺があります。
今日はその保存修理の現場見学会でした。
一応神奈川県指定重要文化財となってますが、耐震的に補強をしなければならないということで解体修理がされてる現場見学会です。
その歴史は棟札を見ると寛永18年とあるので西暦に直すと1641年の頃の建物です。
建立してから400年で棟梁等虫喰いでやられてるものの交換とか金物の筋交を入れたり、構造用合板で補強するようです。
天井絵も格子天井に100枚も描かれています。
欄間にも天女の像の絵が描かれてます。
解体して見学者用に3枚並べてあるのでじっくり見ると天女さんも鏡を見たり口紅をつけたりしてます。
ここの天女さんは鳥の羽根が生えて脚も鳥の足です。
そうで無いのが一つありました。
絵の作者は不明ですが狩野派系の画技を習得した絵師の可能性が高いということです。
絵画の保存は手を加えない事が基本なので、既存の彩色したものが取れにくい様に化学的に処理したようです。
薬師寺の水煙にも天女さんがいますが、化粧する姿は初めて見ました。