建築の改正意匠法

蔦屋書店での意匠権を取ったとか雑誌で見たことがありますが、改正意匠法の施行1年で107件も登録されたと日経アーキテクチャにありました。

羽田空港蔦屋書店、代官山蔦屋書店は「本の小部屋」という意匠権ですね。

ほかにユニクロでは建築全体を階段状とし、屋根面を屋外回遊空間にしたユニクロパーク横浜ベイサイド店、飲食ではくら寿司が内装を木造化した店舗の意匠権を「浅草ROK店」で取っています。

住宅メーカーの積水ハウスさんなど大手は積極的に登録してます。

建築デザインに意匠権って昔の人になりつつある僕には厄介な感じがします。

元々建築デザインなんかは雑誌に出たカッコいいデザインを設計者が刺激を受けそれを自分で改良しながらさらにいいものを目指してました。

意匠権を取るにはお金がかかるので大手企業はどんどん出来るが小規模事務所ではそんな金銭的余裕がないので設計が困難になると感じます。

ある程度設計が進んだら、自分が面白いと提案したデザインが過去の意匠権に抵触してないかを弁理士さんに調べてもらうことになりますね。

昔、エレベーターの停止ボタン銘板で弁理士さんを通して申請しましたが、申請時に費用が発生するのは当然ですが、その意匠権を維持するのにまた費用が発生します。

それで、維持困難と思い登録の維持は辞めましたが、大きなところしか出来ないと思いました。

雑誌を見ながら、困ったなぁ…

と悩んでしまつた。

シーラカンス代表の赤松さんも100%オリジナルでの設計は考えにくい状況だと言ってます。

保護に該当する意匠価値の判断基準を判定員が持たないと難しいなと思いますね。