肖像画は描いてみればわかるがとても難しいですね。
自分の肖像画だと絵が下手だなと思う程度ですが、他者を描くと違いがすぐ分かります。
肖像画はどこまで似ているかが評価のポイントです。
似たようなものに人物画とか似顔絵があります。
人物画は絵としての美術的価値が大事で、似顔絵は全然違うけどその人の特徴が出ていれば評価されます。
物理学者の寺田寅彦さんも自画像を描いてたんですね。
その絵は高知県立文学館にあるということですが、彼もこう言ってます。
部分にとらわれ、部分的には成功しても、全体を見ると位置やバランスが乱れてしまう、とうとうコンパスや物差しを持ち出して測ったり比例を計算したりしたがこれは「簡単ではない」と書いてます。
「絵の教室」の中で安野光雅も輪郭線がわずかに1ミリだけずれても顔の格好がまるで変わってしまうのは恐ろしい様であると言ってます。
僕も昔の写真を見ながらパートナーさんの肖像画をふらっと気軽に描いてみましたが、描き終わって見るとイメージと全然違うので何枚もトライしてしまいました。
アンリルソーも肖像画を物差しを使って描いたようですが、こんなに難しいとは思わなかったです。
失敗の経験から、自画像は自分だけを対象にするのは下手でもこんなもんかなと開き直っていられるが、他の対象者に向かう時は覚悟してやらないと自分で自分の首をしめることになるということでした。
今日の断捨離はゴルフクラブとパターでした。