佐渡ヶ島の南端にあるたらい舟で有名な小木港より更に南に重伝建地区に選定された宿根木という漁村があります。
昔建築雑誌の写真で見た「三角屋」と名付けられた船のへさきの様な家屋がここにあります。
1991年に「共同」の概念があると評価され重伝建地区に指定されたと書かれています。
go to travelを利用して佐渡金山の坑道見学を目的に2泊の佐渡ヶ島の旅をしましたが、佐渡の窯元見学の時にバスが宿根木の町を外側から通過しました。
思いがけずにバスの車窓からですが、ラッキーでした。新潟交通さんのバスはここでは停車せずでした。
文化遺産は誰が推薦するかというと住民が手をあげることは少なく、行政や専門家、プランナーが見出して行くことが多いです。
安藤忠雄の「直島」の場合も町長とベネッセコーポレーションの協力という形で進んだ様です。
住民も文化遺産となると自宅の改修もいろいろ縛りがあり思う様には行かないです。
また観光客が訪れることで地区住民の生活が変わることが受け入れがたい人もいると思います。
日本の人口減少に伴い駅前商店街がシャッター通りになって寂れた死んだ様な街になることが多く見られる現代では、文化遺産目当てで観光により街に潤いがでるメリットはあります。
どう街と住民が判断するかによりますが…
僕はまだ有名な瀬戸内海の直島に行ったことがないのでいつか同行者を見つけて行きたいと思います。