法規の本

ふとしたことから僕の昔の教材に興味を持ってくれる人が現れてプレゼントすることにしました。

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建築法規の本なので表紙の絵はトルコのイスタンブールで見学したアヤソフイヤにしました。

当時は博物館でしたが最近はイスラム寺院になった様です。

建物の二階に行くのは普通は人を対象にした階段ですが、馬車が2階に行けるのにはドキッとしました。

イスタンブールボスポラス海峡の海の下をトンネルが出来、渋滞がかなり緩和されてると思います。

昔の病院にいた時の隣りのベッドに大成建設の海峡トンネル現場の事務やってる人がいたこと思い出します。

会社を辞めて仕事もない時に元の会社からH大学の建築デザイン学科を立ち上げるのでどうですか?ときたので生活も楽になるかと引き受けて、とうとう教材を作ることになったということです。

建築の学科主任と面談した時に専任講師と非常勤講師のどちらにするかと問われたので、すでに形ばかりの設計事務所を立ち上げたので非常勤にしました。

いくらくれるのかなと思いまぁ20万円位かなと想像したけど、全然安い報酬なのでびっくりでした。

毎年140人の学生が相手でしたが、工学部の建築学科とか大学院生も建築士の資格を取るのに法規の単位が必要でした。

何とか一通りの法規を覚えて落第点を取らせない様に試験も僕の本は会場に持ち込みOKにしました。

本の値段は薄っぺらなのに値段が1800もして高いので売行きは芳しくなかったです。

僕も暴利を貪ってるように見る学生もいますが、140冊で19万円で大学生協の販売利益を考えるとそんなに利益はないです。

13週間で建築法規を全て知ってもらおうとすると講師は一方的に喋るばかりなので今思えば授業の反省ばかりです。

学会の建築雑誌なんか見てると、学生さんにも喋ってもらい講師と学生が一体となっての授業が望ましい形だとありました。

知識を受け取るだけでなく学生さんにも主体的に考えてもらう師弟混在型が理想的です。

法規に予備知識0の学生さんとどの様に法規的課題に議論を交わせるかが一つの課題ではあります。