Tさんとの立ち話

Tさんは20年前にご主人を亡くされた。
久しぶりにお見掛けしたので挨拶したら、杖をついてやってきた。
身体にビニール袋を下げてるので、何ですかとお聞きしたら、主人の為に線路際で取ってきたツクシでした。ご主人の好物だと言う。
これから料理すると言います。
空海は性霊集で「生、これ楽にあらず、衆苦のあつまるところなり。」と看破しています。
四苦八苦は生・老・病・死ですが、Tさん先月膝の手術で麻酔で命拾いをしたと、言います。
「愛する者と別れなければならない苦しみ」
「意志や感情、存在自体が思い通りにならない苦しみ」、「求めても得られない苦しみ」など
空海真言密教の教えるところを切々と話された。
病院での思いとかご近所さんのことなど、いろいろ教えてくれました。
今年の冬は寒かったのでご近所でも脳梗塞が多いと言う。
6割が良くならない、3割が軽度で済むがそれでも悪くなる時があると言う。
友達にもなった友がいるのでしっかりお聞きした。
空海は32歳で20年の留学予定を2年で惠果和尚から密教の真髄を全て会得した天才です。
土木技術者でもあるが、弘法大師となり四国お遍路のお寺めぐりなどお楽しみを残しています。
明日は3.11の7年目です。
空海さんなら、ここ福島、宮城、岩手あたりのお寺めぐりをつくったかもしれないです。
明日は福島のE子さんの旦那さんの命日ですね。
合掌!