五千円札の樋口一葉の再評価

樋口一葉の木造の旧住居は文京区の後楽園の奥にまだ現存しています。

昔、その建物を見学したことがあります。近くには井戸もあり、一葉が通った質屋も残っています。

見学が出来ます。

昨日の句会で凡中さんが自費出版した「寂聴尼の世界に遊ぶ」を見てたら
寂聴尼は「わたしの樋口一葉」を著し一葉の女性の真実に迫っています。

明治大学教授の斎藤孝は「声に出して読みたい日本語」に一葉の切れ目のない流れるような文章は天性の写実力を評価されてました。

ちなみに斎藤孝さんは凡中さんの奥様の甥ごさんです。ビートたけしと土曜の夜のテレビによく出てきます。

また、我が家の息子も明治大学斎藤孝さんに授業を受けていますので、世間は狭いものです。

建築の世界も狭いが文学の世界も狭いようです。

どこかで繋がってきます。

一葉の旧住居を見学後に一葉の「たけくらべ」を読みましたが、文学の師匠の半井桃水のことがよく書かれていて憧れの人と理解してましたが、寂聴尼は一葉と桃水は深い関係にあったと述べています。桃水ばかりか投機家の久佐賀とも深い関係にあったと述べています。

清い、潔白の処女とのイメージだったが波乱万丈の寂聴の女の感は鋭く、そうは想ってないようです。

にごりえ」のむせるようなお力の体臭はどこからくるのか、凡中さんも一葉の最後の作品「裏紫」は姦通がテーマと述べています。

改めて五千円札を眺めても寂聴尼のようには感じられないですが、今度改めて「にごりえ」を読んで見ようと思います。

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どんな女だったのか、興味が湧きます。