武漢から上陸してきた新型コロナの激震から、コロナは飛沫感染と接触感染によって伝染すると専門家からの指摘もあり、人とは一定の距離をとって接触する様に世界的にもなってきました。
三密を避ける為、電車には乗らないとか、仕事は密集を避けステイワーク、会議はズーム等のソフトを活用したオンライン会議をするとか社会が変化してきました。
友達とか親しい親族間ではオンライン飲み会とか流行ってきてます。
この流れはしばらく続きそうです。
すると建築はどうなるんだろうと思いがめぐらされてきます。
今までは効率化優先で大きな事務所でみんな固まって仕事をしてましたが、
都会の家賃の高いところに大きなスペースが不要になり、都心から離れた小さな事務所で仕事が出来るようになります。
家庭でもホームワークが出てきますので、大きな一つのリビングが住宅の流れでしたが、お父さんの仕事部屋とかお母さんの仕事部屋が必要になってきます。
今の日本の建築基準法は産業革命以降のイギリスの建築法規がモデルです。
その考えは外の工場とか事務所で人は働き住宅は働いて帰ってきた人が食事をとり睡眠をとりまた次の日に働けるように設定されてました。
コルビジェの最小限住宅は住宅では人は働がないという前提のものでした。
また今回のコロナでわかることは、人は人と繋がってないとダメだということです。
ズーム会議、オンライン飲み会、テレワークも出てきましたが、物足りなさを感じている人は多いと思います。
ドア一つで内部(住戸)と外部(社会)を仕切る住宅は再考されてもいいと思います。
日本の昔の家は常に外部を意識して造られてました。格が上のお客様は玄関から客間にお通しする。家族は勝手口みたいなところから出入りする。
気取らないご近所さんは縁側で会話が弾み、もう少し話しが弾む時はそのまま縁側からあがってお茶するという具合でした。
これからの住宅は外部とのコミュニケーションを考えていく必要ます。
住宅は単に明日の英気を養う為に食事と睡眠を取るだけの機能を持っただけから社会との繋がりを配慮したものになっていくと考えられます。
僕も昔日本水産の社宅を設計しましたが公団仕様の文化的住宅をそのまま良しとしましたが、深くは考えられませんでした。
一つの住宅思想を全ての設計士が受け入れると社会はそのような方向に流れてしまいます。