BIMの講習から、神奈川県庁の先にあるスカンディアに向かった。
ここはみなとみらい線の日本大通り駅からすぐのシルクセンタービルの前のロータリーに面しています。
昔、アメリカからペリーがやってきて上陸した場所です。
アメリカからの開港要請により開港した日本の輸出品の絹がここから欧州に輸出され賑わった場所です。
シルクセンタービル脇には桑の木が植えられてます。
そのシルクセンタービルの土地には江戸時代末期に英壱番館が立っていて華やかな社交の場でした。
そして、英国ジヤージン・マセソン横浜支社がありました。
ジヤージン・マセソン社は長崎のグラバー邸の方が有名ですが、闇の武器取引にも関与してることも何処かで読んだことがあります。
ジョージマディソン社は中国での阿片貿易で莫大な利益を上げ、次はそのアヘンを日本に持ち込みまた一儲けしようとしてました。
日英通商条約にも阿片を日本は認めているような条文になっていたと思います。
アメリカは日本を捕鯨の為の補給基地として、イギリスはアヘンの販売先として開国を迫ってきました。
明治維新はここから始まりました。
日本にとっては不利な不平等条約でした。
その英壱番館を建設したのが、江戸京橋にその店があった鹿島岩吉です。
大工の棟梁の岩吉は木造で英壱番館を作りましたが、今では日本のトップクラスの建設会社に発展し、都内でも多くの高層ビルを手がけるようになりました。
英壱番館が建ったのが万延元年(1860年)ですから、明治維新の7年前でした。
夜、スカンディアガーデン をあとにロータリーを歩くと、大桟橋から出航の汽笛がなり響いてました。