持つ者の悩み、持たざる者の気楽さ

最近「負動産」という言葉をよく見つけます。
地方の実家の相続問題です。
実家の両親がお亡くなりになると空き家になります。
相続のことからこれを売却して相続税に充当しようとしても、地方の場合なかなか売却が成立しないことが多いようです。
昔、物納という言葉もありましたが、行政としてはお金で処理したいところです。
実家の売却が不可能の場合、その実家を行政に寄付する事も行政は嫌がるようです。
昨日は講演会で登録有形文化財の所有者のお話をお聴きしました。
1000万円もの相続税の負担はかなりきついようです。
相続税文化財ということで3割に軽減されたそうですが、固定資産税の問題があります。
家庭とは家と庭で成り立っています。
この庭の空間的存在が文化的価値を高めている部分がありますが、土地の固定資産税の軽減が今はないということで苦労されてました。
登録有形文化財所有者は土地の半分を売却したり、一部古民家カフェをしたり、NPO組織としたり努力してますが、幾世にも歴史的価値ある建造物を残すには所有者の他にそれをサポートするシステムの構築とか行政の対策が必要と感じました。
持たない僕は気楽です。
価値ある不動産を維持する人には頭が下がります。文化を保存する為にもみんなの理解と協力が必要です。
登録有形文化財重要文化財とは違って民間でも築50年以上の建物は申請して文化庁がOKすれば登録かを可能です。
午後は地元でコーラスを聴きました。

会場はご年配の女性たちの熟女パワーに押されておとなしくしてました。
ピアノの前のアルトの3人の声がよく響きました。
終わりに会場の観客を交えてふるさとを歌って終わりました。
外に出ると
なんとなく春がやってくるようなお天気になってました。